まず物を削る為には、削られる物(被削材)の硬さより、
削る道具の硬さが同DSCF2933-300x225.jpgじであるか硬くなければなりません。
また、磨耗しにくく、研削作業時に発生する熱に対する耐熱性や、被削材との化学反応等で性能が劣化しないような化学的安定性も必要です。
『硬くて、安定な物』とくれば宝石!

そうなんです、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、ガーネット硬くて、美しく輝く石。
宝石に成り損ねた石は、研磨材料にも利用されます。(時計の軸受けなんかにも利用されてますよね)

一般的な砥石に使用される砥材は、ダイヤモンドを除いて、殆どが人造品です。
ルビー、サファイヤの鉱物名は、コランダム。酸化アルミニュウムを主成分とした結晶で、不純物の種類や量で色が違います。
主な砥材は、大きく4種類に分けられます。
硬い物から順に、ダイヤモンド、CBN、炭化珪素(SiC)、酸化アルミニウム(Al203)。
鉱物に対して人造品は、炭化珪素をカーボランダム。酸化アルミニウムをアランダムとも呼びます。
それぞれの種類には、製造方法や添加物等の違いにより、更に細かく分類、製品化されています。